「むし歯や歯周病はキスでうつる」これホント?
みなさん、こんにちは。
新札幌いった歯科です。
今年の夏は暑い日が続いていましたが、最近はだいぶ過ごしやすくなってきました。
ただ突然大雨が降ったり、不安定なお天気の日もあります。
このような気象状況は地球環境の変化が原因と言われていますが、
私たちもその変化に合わせた生活をしていかなければなりませんね。
また日々地球環境を守る行動を、小さなことからでも行っていきたいと思います。
さてみなさんは、「むし歯や歯周病はキスでうつる」という話を聞いたことがありませんか?
むし歯や歯周病は、ある意味、かぜやインフルエンザと同じ感染症です。
では、それらと同じでキスや口移しで本当に感染するのでしょうか?
むし歯も歯周病も、常在菌が原因で起こります。
常在菌とは、我々の体の中定着して住んでいる菌のことです。
赤ちゃんはお腹にいるときは無菌状態ですが、生まれてくると同時に菌の定着が始まります。
むし歯菌の定着は2歳半から3歳頃までというので、
3歳までにキスや口移しなどでお口の中に虫歯菌が入らなければ虫歯にならなくなる、
というのはあながち間違いではありません。
では、歯周病菌はどうでしょう?
一説によると、歯周病菌は20歳ごろまで定着が起こる、と言われています。
むし歯菌と比べるとだいぶ長いですね。
ですが、むし歯菌も歯周病菌も定着の期間を過ぎてからも全く定着しないわけではありません。
口腔内の環境が悪くなったり免疫力が落ちたりして、常在菌のバランスが崩れたときは
新たに混入した菌が定着してしまうこともあるのだとか。
とは言っても、菌が定着してようがなかろうが増殖しなければ発症することはありませんので、
毎日の歯磨きと定期的なメインテナンス、それから正しい生活習慣の維持によって
発症を予防したり進行を遅らせることはできます。
赤ちゃんにむし歯菌をうつさないためには、ご両親はもちろん、
おじいちゃんやおばあちゃんなど周りの大人のお口が健康でなければなりません。
特に妊娠中はホルモンバランスの崩れで口腔内の環境が乱れることに加え、
つわりで歯みがきがしにくくなり、お口の健康が保てなくなります。
妊娠をお考えの方は早めに歯科治療を受けるとともに、
定期的に受診をして常にお口を健康な状態を保ちましょう。
むし歯はもちろんのこと、今や歯周病も20代の方でもかなり増えてきています。
20歳になったら、医科の定期的な健康診断とともに、歯科検診を受診しましょう。
ご自身のお口を健康に保つことは、あなたの大切な方を守ることにもつながります。