『歯周病』が全身に与える影響
みなさん、こんにちは。
新札幌いった歯科です。
6月に入り、お花屋さんで紫陽花を見るようになってきました。
紫陽花は土のPH度によって、花の色が変わるそうです。
酸性だと青、中性だと紫、アルカリ性だと赤やピンクになるそうで、
日本の土壌は酸性が多いため青色の紫陽花が多いとのことです。
北海道の紫陽花は7月ごろが見ごろなので、これからが楽しみですね。
さて、今回は歯周病が全身に与える影響についてお話ししたいと思います。
歯周病とは、歯の周りの歯ぐきや歯を支える骨が溶けてしまう病気です。
30代以上の約8割が罹患していると言われている、大変恐ろしい病気です。
近年では歯周病がお口の中だけの問題ではなく、全身に影響を与えることが解明されてきて、
様々な病気を引き起こしたり悪化させたりする要因と言われています。
なかでも糖尿病は、歯周病と密接な関係にあります。
歯周病は糖尿病の合併症のひとつで、歯周病になると糖尿病の症状が悪化し、
糖尿病が悪化をすると歯周病の症状も悪化し、それぞれに悪影響を与えています。
ですので、歯周病治療をすることで糖尿病も改善するという報告もあります。
そのほかにも心臓疾患や脳疾患も、歯周病と密接な関係があると言われています。
歯周病を予防することは、全身の健康や生活習慣病を予防することに繋がります。
また、妊婦さんが歯周病に罹患している場合、低体重児及び早産の危険度が高くなります。
これはタバコやアルコール、高齢出産よりリスクは遥かにリスクが高いですので、
これから妊娠を考えている方は、早めに治療をすることをおすすめします。
歯周病が怖いのは、痛みや違和感がなく進行してしまうところです。
何かしらの症状があればご自身で気付きますが、
自覚症状がなく静かに進行していくため『サイレントキラー』とも呼ばれています。
現在、このような症状はありませんか?
・歯を磨くと血が出る
・お口の中がネバネバする
・口臭がつよい
・歯がグラグラする
・硬いものが噛みづらい
・歯ぐきが腫れている
・歯が伸びてきた気がする(歯茎が下がってきた)
これらはすべて歯周病の症状です。
では歯周病を早期発見するためには、どうすればよいでしょうか?
歯周病は自覚症状が出たときはかなり進行しているので、
定期的に歯科に通い、メインテナンスを受けることが大切です。
毎日の歯みがきでお口の汚れをすべて取り除くことが理想ですが、
残念ながら歯ブラシだけの除去率は全体の60%と言われています。
残った汚れが歯垢から歯石に変化し、歯石は歯みがきでは取れません。
この歯石が残ったままになると、歯周病を引き起こす原因になります。
定期的に歯科医院を受診し、クリーニングをしてもらいましょう。
また歯周病は再発が多い病気と言われています。
一度治療が終わったからと言って油断してはいけません。
同じことを繰り返さないためにも、定期的に受診をしてくださいね。
当院でも歯周病治療を行っています。
気になる症状がある方は、早めに受診をお願いします。
全身の健康のためにも、お口をきれいに保つ行動をしてくださいね。