それぞれの歯の役割
みなさん、こんにちは。
新札幌いった歯科です。
今日は『歯の役割』についてお話します。
歯は何本あるかご存じですか?
大人の歯は、親知らずを除いて上下それぞれ14本、計28本あります。
歯は1本1本形が違い、それぞれの歯に大切な役割があります。
■前歯
前歯は上下4本ずつあり、一番目立つ歯です。
歯並びや歯の色など気になる方は、前歯であることが多いと思います。
見た目だけではなく、前歯は発音にも深く関わります。
もしも前歯がなくなってしまうと、息が漏れて発音がうまくできなくなります。
また食事のときには、食べ物を噛み切るのに前歯を使いますので、
前歯がグラグラしていたり、痛みがあると食事がとても辛いものになります。
■犬歯
犬歯は前歯の横にある尖った歯です。
犬歯は食べ物を切り裂く役割があり、他の歯よりも根っこが長く強度があります。
犬歯の奥にある臼歯は縦方向の力には強いですが、左右に動かす力には弱い特徴があり、
犬歯はその力が直接伝わらないように顎を左右に動かすと犬歯だけが噛み合い
臼歯を守るといった大切な役割も担っています。
また、犬歯は他の歯に比べて色が濃く見えると思います。
その原因は歯の構造にあります。
犬歯は象牙質が他の歯よりも厚くあり、歯の表面を覆うエナメル質が薄いために、
周りの歯に比べても象牙質が透けて色が濃く見えやすいです。
■小臼歯
小臼歯は犬歯の隣にある左右2本ずつ、上下で合計8本あります。
小臼歯は、小さな臼の歯と書くように前歯や犬歯より少し厚くできています。
この小臼歯とても大切な役割があります。
小臼歯には、上下の咬み合わせを決める要素があります。
それは歯の形です。
下あごが不必要に後ろ側に下がらないようにするストッパーの形が刻まれています。
もし小臼歯がなくなったら、上下の顎の位置が決まりにくくなるので、咬み合わせも不安定になります。
咬み合わせが不安定になると、顎の関節にも影響が出てくることがあります。
小臼歯は、食事のときに活躍するだけでなく、体のバランスを保つためにも大事な歯なのです。
■大臼歯
大臼歯は一番奥にある歯で左右2本ずつ、合計8本あります。
大臼歯は噛む力が一番強く、食事の時に前歯で嚙み切った食べ物をすり潰す役割があります。
大臼歯がなくなり食べ物をすり潰すことができなくなると、消化器に負担がかかります。
また咬み合わせを安定させる大切な役割も担っています。
歯にはそれぞれに役割があり、1本でも失うとそのバランスが崩れてしまいます。
毎日の歯みがきはもちろんですが、定期的に歯科に通うことでむし歯や歯周病などを早期発見できます。
いくつになってもご自身の歯でおいしく食事を召し上がり、笑顔で過ごせるよう歯を大切に守りましょう。