春は歯周病の季節!?
みなさん、こんにちは。
新札幌いった歯科です。
北海道も日々雪解けが進み、春はすぐそこですね。
進学・就職を迎えるみなさんおめでとうございます。
新しいスタートや人との出会いに心躍る季節ですが、
一方で寒暖差やストレスに悩まされる時期でもあります。
春は気圧や気温の変化が大きく強い風が吹きますが、
こうした気象によるストレスは、歯周病を悪化させるとも言われています。
30歳以上の約8割が罹患していると言われる【歯周病】。
お口の中にある様々の菌の中でも「歯周病菌」といわれる
一部の悪玉菌により歯肉が炎症を起こすことで発生します。
歯周病になると、歯ぐきが腫れたり出血してしまったり、
さらに悪化すると歯を支える骨などが溶けて、歯が抜けてしまうこともあります。
慢性の歯周病でも、ある日突然腫れや出血が起こって、
歯周の組織破壊が急速に進行することがあるのですが、
その変化を引き起こす重大な要因のひとつが気象変化であることが近年の研究でわかってきているそうで、
例えば気圧の急激な低下、気温の急激な上昇、
強い風といった大きな気象変化が歯周病の悪化に関係していたのです。
これらはまさに、春に起こりやすい現象で春の気象がストレスとなって、
口腔内の免疫力を低下させていたのです。
さらに、慢性歯周病が急性化するのは気象変化の1~3日後であることも分かってきているそうなのですが、
なぜ1~3日後かというと気圧の低下はストレスホルモンの分泌に影響を与え、
歯周病関連菌の増殖を促すという報告があり、歯周病菌が歯周ポケットで増殖し、
炎症反応を引き起こすため気圧の低下から症状の悪化まで時間差があると考えられています。
では、どうしたら歯周病の悪化を防げるでしょうか。
基本はきちんとした歯みがきですが、ただ歯をみがいても効果はありません。
歯周病ケアには、プラークを除去する正しいみがき方が大切です。
歯間ブラシやフロスを使うのも効果的ですが、ぜひ覚えていただきたいのが毛先みがきです。
歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45°の角度で当て、
5mm程度の幅で軽い力で細かく動かしながらみがいてください。
そうすることで、効果的にプラークを除去することができます。
特に寝る前の歯磨きでは『毛先みがき』を意識して行ってみてくださいね。
そしてセルフケアとともに、定期的に検診を受けて予防をすることも大切です。
春だけに限らず「気圧の急激な低下」「気温の急激な上昇」「強い風」が起こったら、
歯周病が悪化するサインかもしれません。
しっかり対策しておきましょう!