銀歯の寿命ってどれくらい?
みなさん、こんにちは。
新札幌いった歯科です。
2023年も半月余りとなりました。
今年はコロナが第5類になり、クリスマスや忘年会など人が集まる機会が多いのではないでしょうか。
繁華街も賑やかで人が多く、歩いているだけでウキウキしますね。
コロナやインフルエンザの感染症も怖いですが、気を付けながら楽しみたいですね。
さて、今回は『銀歯の寿命』についてお話します。
みなさんは銀歯の寿命ってどれくらいだと思いますか?
5年?10年?
お口の中の環境によって変わるので、明確な答えはないかもしれませんが、
銀歯の寿命は『概ね5年程度』と言われています。
「銀歯を入れてから10年経つけど何ともない」
という方や
「20年経つけど調子良いよ」
という方もいるかもしれません。
しかし、「取れてこない」「痛みがない」などという基準で、本当に大丈夫なのでしょうか?
銀歯の中は透けて見えないですし、レントゲンを撮ってもはっきりと映らないことがありますが、
実際銀歯を外してみているとむし歯になっていることが多々あります。
その原因は、
1.銀歯をくっつけているセメントは、6年で接着力が“ゼロ”になる
2.異種金属同士が接触すると微弱な電流が流れ、セメントが破壊される
です。
これらが原因で、銀歯の中に菌が繁殖してむし歯を作ってしまうのです。
実は、セメントが破壊されても、銀歯は歯の中にはまり込んで取れずにいることが多いです。
特に神経のない歯の場合は、むし歯ができてもかなり進行してしまわない限りは、
痛みなどの症状が出ないことがほとんどなので、むし歯になっても気付きづらいです。
取れてこないだけで実は銀歯の中でむし歯になっていることが多いですので、
入れてからしばらく経つ銀歯は作り直しをおすすめします。
当院では、保険診療による銀歯の他、自費診療の『セラミックの詰め物・被せ物』も取り扱っています。
セラミックの歯に対して、「見た目がきれい」というイメージが先行しがちですが、セラミックにはもっと良い利点があります。
【セラミックの利点】
1.金属を使わないため、電流によるセメントの破壊が生じない
2.専用の接着材を用いているため、銀歯よりもセメントの耐久性が高い
3.金属アレルギーや歯茎の変色のおそれがない
従って、セラミックの方が「むし歯になりにくく」、「長持ち」し、かつ「歯や体に優しい」と言えます。
しかも、汚れがつきにくく、ついたとしても簡単に取ることができる、というのも大きな利点です。
保険外診療なので金額はかかりますが、銀歯のやり直しを何回もしていくと
少しずつ歯は失われていき歯の寿命は短くなりますから、
歯を少しでも長く保たせたいという方には断然セラミックがおすすめです。
最近歯科を受診していない方は、一度お口の中をおすすめします。
いくつになっても健康な口腔内を保ち、毎日笑顔で過ごしていただきたいです。